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リハビリテーション部の取り組み②

今回はリハビリテーション部で進めている活動を報告します。Part2
第2回目もリハビリテーション医師の清水医師が主となって行っている機器です。
『床上下肢運動器 LEX(Leg exercise apparatus)』のご紹介をします。
この機器は私もつくばにきて一息ついたらすぐに開発グループの一員として携わらせていただいています。
LEX(レックス)は、手術後に身体を動かしたり、ベッドから起きられない方に寝たままでも下肢運動ができるように作られた器械です。
今まで、人工股関節の術後患者様や脊椎の骨折後の患者様、ほか入院後のリハビリ開始時期に症状安静(ベッドから起きてはいけません)という指示の患者様に多く使用させていただき、リハビリ訓練の一つの手段として使用しています。
また、手術後には静脈血栓塞栓症(足の血管に血栓ができる)のリスクがあり、日本整形外科学会『症候性静脈血栓塞栓症予防ガイドライン2017』ではこれまでのガイドラインと異なり、予防対象は無症候性VTEを含むすべてのVTEではなく、症候性VTEおよび致死性肺血栓塞栓症となっています。
静脈血栓塞栓症発症リスクの高い症例において、「個々の症例のVTE発症リスクと出血リスクのバランスを検討し,理学的予防法または薬物予防のいずれか,または両者を選択することを推奨する」(グレードA)となっています。
理学的予防法としては、早期離床の推奨に加え、弾性ストッキング・間欠的空気圧迫装置が使用されています。
下肢自動運動の重要性も知られていますが、術後は創部痛やモチベーションの点で実際には困難でありこの機器が活躍しています。
論文や発表をしていますのでご確認ください。

引き続き清水医師を中心にリハビリテーション部で今後も機器開発や臨床研究を継続していきますので、どうぞよろしくお願い致します。

はぎのや